国土の大半はカラハリ砂漠と低木のみのサバンナに覆われているが、オカバンゴ湿地帯やチョベ国立公園などの水辺にはたくさんの野生動物が生息し、美しい自然が数多く残っている。 1966年英国より独立後、世界トップクラスのダイヤモンドの生産地として急速な発展を遂げ、アフリカの中でも安定した経済力を誇る。陽気な人々と澄んだ空がとても魅力的な国。
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Diamonds
ダイヤモンド鉱脈が1967年に発見されたのに続き、1970年代に多数の鉱脈が相次いで発見された。ダイヤモンドの採鉱事業は、ボツワナ経済の中心となっている。4つのダイヤモンド鉱山があり、ダイヤモンドだけで、GDPの3分の1を超え、輸出総額の75%から90%、国の歳入の約半分を占める。ボツワナ政府とデビアス社(De Beers)の50:50の比率による合弁会社デブスワナ(DEBSWANA)が国内4つのダイヤモンド鉱山を所有している。その他の鉱物資源としては、銅やニッケルなどがあり、これらの輸出によって外貨を得ている。
国内で一番大きなダイヤモンド鉱山はオラパ鉱山。主に工業用ダイヤを産出している。
世界で最も優れた貴重な宝飾用ダイヤを産出する鉱山として名高いのが、ジュワネン鉱山。日本語ではジュワネング鉱山と表記される。ダイヤモンド業界ではジュワネン鉱山はとても有名である。
Cattles
ボツワナは畜産業が盛んです。1966年の独立以降、ダイヤモンドの採掘や観光業が国の経済の中心を占めるにいたっていますが、地方ではいまだに畜産業が経済を支えています。といっても全GDPに対して農業GDPはわずか2.5%しかなく、畜産以外は他国に依存しています。日本の農業事情と酷似していますね。
ボツワナ国内には250万頭以上もの牛がいると一般にいわれています。広大な土地で牛もそして人間も伸び伸び育っています。実は日本はボツワナ以上に牛を飼育しているにもかかわらず国土面積はボツワナの2/3しかありません。また、草地として利用できる土地も少なく、牛を育てるために飼料の多くを輸入穀物に頼ってきたことも問題になっています。その点、ボツワナはほぼ草だけで飼育しています。多分に天候に左右されますが人間の食糧と競合しない飼料で牛を育ており、本来の理想に近い酪農・畜産をしている国なのかもしれません。また、ボツワナが牛を誇りとする理由として、アフリカで唯一EUに牛肉を輸出していることにあります。ただし、EU全体ではたいしたシェアではなく南米産がその多くを占めており、ボツワナはその他の国の一つです。
 おまけに1980年には23,367,000トンあったボツワナ牛肉の輸出量は2002年には13,041,000トンまでに減少しています。EUは牛肉の輸入量を削減しておりボツワナも例外なくその影響を受けています。EUはBSEが問題になって以降、輸出国に対し、牛肉のトレーサビリティ(牛の飼育・牛肉加工・販売にかかわる様々な情報の公開)につい てEU域内と同じレベルを求めているそうです。ボツワナでも個体情報が詰まった機械を牛に飲ませて飼育情報を追跡できるようにしていますが、多くの牛がこのトレーサビリティの基準に達していないのではないかと考えます。また、EUは口蹄疫(偶蹄類を冒す家畜法定伝染病)の清浄地域認定を受け、輸入可能な品目・地域の見直しを進めたようです。残念ながらボツワナでは口蹄疫が毎年発生しており、輸出の規制を受けていることも考えられます。ボツワナ牛肉の輸出は苦難をしいられている模様です。