ボツワナの動物たち

BIG5とアンテロープ以外のサファリの人気者たちです。語彙の少ないと言われるツワナ語ですが、どの動物にも、しっかりツワナ名があって、動物たちが昔からボツワナの大地に生き、ともに生活していたのだということを窺い知ることができます。 ※名前表記は、日本語名(英語名/ツワナ語名)となっています。

キリン(Giraffe/Thutlwa)
長い手足と首に、和み系の顔を持つキリン。何度か走る姿を見ていますが、一歩の幅が長いので走ると遅くはないんだけど(50km/h)スローモーションで静かに遠ざかります。その『優雅』な姿に時間が止まったように感じます。水を飲む時には、思いっきり足を広げて、ちょっとかっこ悪い格好になるのもご愛嬌。カワイイ顔に似合わず、ライオンに襲われると長い足を生かしたキックで、ライオンを倒すこともあるそうです。
写真上はカサネからナタへの道中でバスから撮影、下はKTPで撮影。


イボイノシシ(Warthog/Kolobe)
イボイノシシは愛嬌たっぷり。臆病者で、敵に見つかったと思ったら即、トレードマークの尻尾をピンと真上に立てて、一列になり、大急ぎでトットコ走り去ります。カサネでは街にでてきちゃってるので道路脇でゴミあさってる姿が・・・
写真上はカサネのカウンシルの前の通りで、下はモコロディで撮影。



シマウマ(Zebra/Pitse)
ボツワナで見られるのは、チャップマンシマウマという種類。ストライプの間に薄いストライプが入ってるのが特徴。
ボツワナの国章であり、ナショナルアニマル。サッカー ナショナルチームの名前はゼブラーズ。なんでもゼブラゼブラ。
季節変わり目の大移動の際も草をモゴモゴ食べながらノロノロ移動しているらしいが、調教して乗馬に使ったりとかは絶対にできない、気性は案外荒い。
ボツワナの初代大統領はイギリス人女性と結婚している。白と黒のストライプは人種を越えて共同していこうという意味でシマウマを選んだらしい・・・が、南アのように別々に住んだり殺しあったりとか白人と黒人の間に特に深刻傷跡になるような歴史はない。
にボツワナにはトーテムという各地域ごとに動物(日本で言う干支の地域版)を持っている。(この地域はクロコダイルとかスティーンボックとか。)シマウマがトーテムという地域はないそう。大統領の出身のトーテムをナショナルアニマルにせず、誰のトーテムでもない動物を選ぶあたりが平和なボツワナ人らしいなと思う。
白黒で目立ちそうなもんだが、ライオンなどの外敵は、色の区別がつかないため、逆に草原に紛れてしまい分かりづらいらしい。
写真は上からモコロディ、二番目はモレミ・ゲームリザーブで撮影。三番目の写真はザンビア リビングストン付近で撮影、こちらがグラントシマウマ。明らかにボツワナとは違う。一番下はボツワナの国章。イラストがボツワナのシマウマじゃないよねとか、細かいツッコミはしない。

チーター(Cheetah/Lengau)
地上最速の動物。最高速度100-115km/h!!でも、持久力に欠け、数百メートルしか走れないらしい。天は二物を与えず。
レパード(豹)とよく区別がつかないと言われる。 目の横側に縦に、二本の線があるのが顔の特徴。体の模様もただの黒点はチーター、ドーナツ型になってるのがレパード。
レパードは爪を引っ込めて音を立てずに狩りをするが、チーターはとにかくスピードで勝負する。爪を引っ込めることはできないし、レパードに比べて、足が長く、顔が小さいという、全てが早く走れるための形になっている。
レパードは木のあるとこ、チーターは開けた草原に住むというすみわけをしている。
写真上はオカバンゴのポンポンロッジで、下はモコロディ・ネイチャー・リザーブでチータータッチのアクティビティのために飼いならされてるチーターを撮影。

ハイエナ(Hyena/Phiri)
ディズニーでも悪者だったし、全体的に あんまり、いいイメージのないハイエナ。 ライオンの食べ残しを食べる…というイメージがありますが、ブチハイエナは、自分で狩りをすることも多い。(他のハイエナは、腐肉漁りが多い)餌を、ライオンに横取りされることも、多々らしい。 あぁ、あわれなブチハイエナ。骨格が肩から腰にかけ下がっており、やや不気味なのですが、顔は意外とカワイイ。骨をも砕く強い顎力を持つ。 写真上がブチハイエナ(Spotted Hyena/Phiri-thamaga)、下がブラウンハイエナ(Brown Hyena/Phiri-entsho)
セグロジャッカル
(Black-backed Jackal/Phokojwe)

オオカミやキツネに似ているが、耳が大きめ。ライオンなどの食べ残しや、 小動物を食べる。黄色のサバンナに姿がマッチして、涼しげでカッコいい。 よく見られるのが、写真の背黒ジャッカルだが、稀にヨコスジジャッカル (Side-striped Jackal/Rantalajwe)も見ることができる。
写真はCKGR デセプションバレーで撮影。
リカオン
(African Hunting Dog/Letlharelwa)

レッドリストで絶滅危惧種に認定(2001,ver3.1)されているリカオン。 ボツワナでも、なかなかお目にかかることはできない。 十数頭の群れで生活し、1頭に狙いを絞ったら、群れの全員で獲物を長時間追いまくり、獲物を追い詰めて狩るんだそうな。 現在、3000-5000頭のみ地球上に生息しており、絶滅が心配されている。